伊藤先生の子育て論も、今回で6回目となりました。

本日は、「ゲーム・パソコン三昧について」ということで、

不登校・ひきこもりの子の代表的な特徴である、この問題を考えてみたいと思います。

現在、不登校・ひきこもりの子たちは、ほぼ全員と言えるくらい、

ゲーム・パソコン・携帯の依存が見られます。これに、昼夜逆転の生活リズムが

加われば、不登校になり、ひきこもりになっていきます。

伊藤幸弘塾では、全寮制で生活している中で、このゲームやネットや携帯は、

禁止にしておりません。取り上げることで暴力を振るう子もいます。

それは、ゲームやスマホを取り上げることでストレスを与えるよりも、

日常生活で上手に付き合っていく(付き合っていける)ことを目指しているからです。

卒寮後も、自分で自分を律する(セルフコントロール)が

出来るようになることのほうが、現実的で、有意義だと考えています。

これが「スマホ教育」です。

とはいえ、寮の中で、ずっとスマホをいじっているわけではありません。

朝は決まった時間に起きて、朝食をしっかりとり、午前中は勉強、

昼食をとり、午後は、午後プログラムに参加して軽運動したりして、

夜ご飯を美味しく食べて、お風呂に入って、就寝時間には、しっかり寝る!

この間に、スマホやゲームなどで遊んでいるのです。遊びは息抜きにもなります。

「やるべきことを、しっかりやった上で、ゲームやスマホなどで遊ぶ」

ゲームやスマホに振り回されない生活習慣が出来るようになると、

自ずと自分の将来を考えられるようになっていきますね。

 

さて、伊藤先生は、この問題について、どのようにおっしゃっているのでしょう。

(以下、伊藤先生の「不登校ひきこもり解決ガイド」より抜粋し一部引用します)。

 

不登校・昼夜逆転でゲームばかりのお子さんの相談に対して、

「お子さんは今、他にすることがないからゲームやパソコンをしているのです。

ゲームやパソコンが得意だからでもあります。無理にやめさせることは、その子の

自信を奪うことになりかねませんので、注意して下さい。

ある程度のルールを決めることは問題ありません。

ですが、そのルールが守れないからとお子さんを怒ることのないようにして下さい。

『過保護』ができてくれば、ルールも自然と守れるようになってきますので、

ご安心下さい。」

また、親が他のことに誘っても、その誘いに乗らないのは、親に興味がないからです。

 

親が今まで過干渉に接してきた結果、

・親に何を言っても無駄

・親と何かしても楽しくない

・今まで自分が遊ぼうと言ったら全部拒否されたのに今更

 

という不信感から、親に対する興味を失っています。

 

不登校解決の第一段階は、人間不信、特に親との信頼関係を取り戻すことです。

 

今までの「過干渉」での子育てをやめて、「過保護」に接し、親に興味を持って

もれるような「愛情」を示しましょう。

 

例えば、部屋にこもってゲームをしている子であれば、その子の部屋に行って、

食事をしたり、遊んだりと、親の生活の拠点を少しずつその子の部屋に移すように

するなど工夫してみましょう。そうすることで、お子さんはゲームやパソコンから

少しずつ離れていくようになります。

(一部引用終わり)

いかがでしたでしょうか?とても理にかなっていますね!

お子さんと向き合って、愛情溢れる対応をすることで親子関係もより良くなり、

ゲームやネットに依存することなく生活できれば何よりだと思います。