前回の伊藤先生の教育論「過保護」と「過干渉」の違いを踏まえて、

過保護をおすすめしているものの、お子さんからの全ての要求を聞くことが

過保護ではなく、「応えていい要求」と「そうでない要求」があるということで、

本日は、この点について考えてみたいと思います。

(以下、伊藤先生の「不登校ひきこもり解決ガイド」より抜粋し一部引用します)。

子どもの要求の見極め

〈一般的な要求〉

・物質的な要求・・・ゲームが欲しい、お小遣いが欲しい、パソコンが欲しい

・精神的な要求・・・遊んで欲しい、甘えたい、一緒におしゃべりがしたい、美味しいご飯を作って欲しい

物質的な要求は、親が要求をいくら叶えても、子どもは満足しません。では、全て無視すればいいのかと言うと、そうではありません。「年相応にな物」とご家庭の判断で叶えてあげても良いでしょう。高額で買うのが難しい場合は、まず否定せず、「いいよ」と子どもの要求に応える入り口を見せてあげて、その上で、「クリスマスでいい?」とか「誕生日でもいい?」など提案してみてはいかがでしょうか?

 

ここでやってはいけないのは、「学校に行ったら買ってあげるよ」というような「交換条件」を出すことです。これは、完全な過干渉です。無償の愛を与えるのが親子愛。

交換条件の提示は、親子の信頼関係を悪化させますので避けて下さい。

叶えるべきは、精神的要求です!

心の要求=精神的な要求です。この要求を叶えることが「過保護」です。

「過保護」ができれば、親子の信頼関係の回復につながります。

なるほど!物質的な要求よりも、精神的な要求に応えるようにしてあげると良いようですね。

それにより、子どもは自分が「愛されている」と自覚することが出来て、

心の安定にもつながるのでしょう。

安心した気持ちが親子関係の信頼に結びついていくことが分かりました。

次回は、「過干渉」について、考えてみたいと思います!