リスタスクールです。
まずネットリテラシー教育とは…
インターネットを安全に正しく、
賢く使うための知識とスキルを
身につけるための教育のことです。
近年急速に発展を遂げるネット社会。
スマホやPCやタブレット、ゲーム機器など
あらゆるデバイスが進化を続けています。
正しく適切に使うことでとても便利で
なおかつ娯楽ともなり得る現代の必要物ですが、
時としてまだ未熟な子どもたちにとっては
落とし穴となってしまう物でもあります。
不登校の拠り所をゲームやSNSで紛らわし
依存がどんどん加速してしまい
学校への意欲が低下してしまった子。
中には昼夜逆転や課金などの問題にも発展し
デジタルデバイスによって家族の関係が
崩れかけてしまったご家庭もあるのでは。
私たちが相談をお受けするご家庭の多くが
デジタルデバイスとの関わり方で悩まれています。
不登校とデジタルデバイスは
密接な関係にあることが多く、
不登校を解決する上で重要なポイントともなり得ます。
ただ私たちはゲームやスマホを
“悪“ だとは考えてはいません。
ゲームやスマホによって
繋がることのできるコミュニティや
得られる知識、学びも多いと考えています。
何より時代の変化は誰にも止められず
その時代に逆らうのではなく順応することが
必要であり重要だと考えているからです。
そのため私たちの全寮制フリースクールは
デジタルデバイスの使用を認めています。
もちろん自由に使えるわけではなく、
1日のミッションをきちんと達成した子が
夕方ごろから決められた時間まで
使えるルールになっています。
頑張ったら娯楽の時間があるという
当たり前のルーティンを過ごすのです。
そしてデジタルデバイス使用時間が終わると
自ら個人のボックスへと返却します。
自宅ではなかなか離れられなかった子も
自分の意思できちんと手離すことができます。
さらに1時間、2時間など
タイマーで自己管理して使う子も。
それぞれの家庭のルールに合わせて
正しく適切に使用できるよう
日々トレーニングをしています。
これまで「取り上げる」「Wi-Fiを切る」などの
試行錯誤をしてきたご家庭を沢山伺ってきました。
ただそうしたことによって
子どもの駆け引きを引き出してしまったり
悪知恵を働かせてしまったり
欲求から家庭内暴力に発展してしまったり
結果的に良くない教育を与えてしまったご家庭も。
またそういった行為は親子の信頼関係を
欠落させてしまうキッカケにもなりえるのです。
私たちはそうならないように、
子どもたちがきちんと受け入れられるような
ネットリテラシー教育を行っています。
先日のネットリテラシー教育の様子です。
まずは参考動画を視聴です。
なかなか子ども自ら興味を持って見る機会は
日常の場面では難しいと思いますが、
周りも同じ悩みや課題を持つ環境だからこそ
すんなり受け入れ向き合ってくれることができます。
単に「ネットの使い方」を教えるのではなく、
さまざまな具体的な事例を見せることで
他人事ではないという危機感と自制心を植え付けます。
インプットができたら大事なのはアウトプット。
みんなで「こういう時どうする?」と
意見を出し合いながら進めていきます。
過去の自分かも・・・と当てはまり、
改めて”よくなかった”と振り返ることができます。
同じ境遇の仲間たちも一緒に考えることで
単に大人から伝えられただけではなく、
きちんと自分で考えたという認識にも繋がります。
そして最後に各々感想文を書いてもらいました。
身近な話題であるからこそ、
それぞれ感じる部分があったようです。
最後まで集中して書き進めることができました。
こうして提出された感想文。
”ネットの怖さを知った”
”長時間の使用は止めようと思った”
”正しく使うことが必要だと感じた”
それぞれが自分に当てはめながら感じ、
思考を変化できた部分があったようです。
こうしてネットリテラシー教育は終わり。
影響を受けやすい年齢だからこそ
今のうちに丁寧に、愛を持って
大人たちが教えてあげることが大切です。
私たちも日々学びを得ながら
子どもたちが正しく便利に使用できるよう
伝えていきたいと思います。