リスタスクールです。

最近よく聞く「自己肯定感」という言葉。

「自己肯定感」という言葉そのものが
使われるようになったのはここ20年ほど。

2000年代に入ってから教育界や心理学界、
行政資料などで一気に使われるようになりました。

よく耳にするようになった理由として考えられることは
第一にSNSやネット時代における“他者比較”の増加。

これにより心理学の概念が一般にも普及されていきました。

また、OECDの国際調査で
「日本の子どもの自尊感情は世界的に見ても低い」
という結果が報道され、大きな話題となりました。

日本では昔から
「謙虚であるべき」という価値観が
重んじられてきた背景があり、
自分を肯定的に表現する練習がそもそも少ないのが実情です。

一方、他国では
「自分を誇りに思う」ことは自然な文化として根付いています。

こうした文化の違いも影響し、子どもを対象とした国際比較では
「自分には価値がある」と答えた日本の子どもの割合が、
調査国の中で最下位レベルだったことが注目を集めました。

そして最後に不登校の増加の影響も。

自信喪失や自己評価の低下により
不登校へと繋がってしまうケースは多く、
また不登校に陥るとともに
さらに自分を否定的に捉え悪循環に。

年々増加する不登校と自己肯定感は
強く関連するものでもあると感じます。

この流れで、「自己肯定感」という言葉は
今の時代だからこそ必要性が高まったワードだと考えます。

 

私たちリスタスクールが
出会ってきた子どもたちの多くも、
「自分なんて」「どうせできない」と
挑戦する前から諦めを前提にしてしまったり、
継続する力が育ちにくかったりと
自己評価が低くなっている傾向が見られました。

また評価を過度に気にしてしまったり
褒めても素直に受け取れない様子も。

保護者様からのご相談をお伺いすると
愛情ゆえに正しい道を歩かせるために
”できたことよりできないこと”に注目し、
否定的な言葉が多くなってしまっていたと
後から反省をされる場面も多くあります。

心理学的には、失敗=経験=成長となり
その成長が自己肯定感をアップさせてくれます。

それゆえ失敗が許されない環境は
自信を育てるチャンスを奪ってしまうのです。

さらに最初にも少し触れた、
SNSによる他者との比較が身近になったことで
「自分だけ」という錯覚がしやすくなり、
自分の価値を他者評価に委ねる時代の変化も相まって
こうした“自己肯定感の低下”に悩んでいるのです。

 

ですが自己肯定感は「育て直せる力」であり
これからの経験によって変化するものです。

リスタスクールではその自己肯定感を
積み重ねやすい環境を日々模索しながら
子どもたちに提供できるように努力しています。

例えば
・朝起きることができた
・勉強を久々にすることができた
・運動プログラムを最後までやり切れた
・掃除や洗濯を自分で行なった
・仲間と協力して達成をした など

自宅ではなかなか挑戦できない現状が
寮生活の中にある自然な挑戦のキッカケと共に
小さな成功体験を積み重ねていくのです。

そしてこんな小さな「できた」の積み重ねが、
やがて大きな「自信」に変わっていく時、
「自己肯定感」の育て直しが叶うのです。

そして最大のポイントは、
子どもたちの挑戦を丸ごと受け止め
支えてくれる大人と仲間がいること。

うまくできなくても経験と捉えて
次の策を一緒に考えたり、
できたら褒めて子どもの伸びしろを認めてくれる。

その安心感が、次の挑戦につながります。

一緒に遊んだり、美味しいものを共有したり
そんな些細な時間を大切に育んでいます。

 

こうして自信を取り戻し、
再登校を果たす子どもたちを送り出すことが
私たちの役割であり、使命です。

子どもたちの前に進む力や
日々を楽しく生きる上で必要な自己肯定感。

そんな自己肯定感を
これからも丁寧に育んでいきたいと思います。

「家ではなかなか挑戦のきっかけが作れない」
「学校にも行けず、成功体験が積めない」
どうリスタートをしたらいいか分からない保護者様

ぜひ一度ご相談をしてみてください。

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保護者様のリスタートの兆しとなれますように。

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