リスタスクールです。
今回は9月に行ったプログラムの一部をご紹介します。
リスタスクールでは運動、美術、思考など
さまざまな分野に触れ、興味や関心を広げられる
日替わりのプログラムを計画・実施しています。
まずは屋内運動のプログラムです。
月ごとに種目を変えて行われますが
9月はバレーボールに挑戦しました。
最初は、準備運動とランニングから!


その後はバレー経験者のスタッフから
バレーボールについての簡単な説明が行われ、
ボールを打つ練習や、ボールに慣れるところからスタート。
思った方向にボールが飛ばなかったり
うまく相手に返せなかったりする場面もありましたが
回数を重ねるうちに、子どもたちは少しずつ感覚をつかんでいき
みんなからも楽しそうな笑顔が見られるように。


できなかったことが少しずつできるようになり
そのスポーツの楽しさを知っていく。
そんなところも運動プログラムの醍醐味です。
チームに分かれて試合形式にも挑戦しました。

コートのあちこちから
子どもたちの元気な声が飛び交います。
目の前のボールを夢中で追いかけ
汗だくになりながらも、子どもたちの表情には自然と笑顔が。


運動プログラムでは
運動が得意な子だけが活躍するのではありません。
できないことができるようになること、
失敗してももう一度挑戦すること。
その一つひとつが、その子にとって大切な経験になります。
不登校を経験すると、失敗への不安が強くなり
「できないところを見られたくない」と感じる子もいます。
しかし、同年代の仲間や
普段から関わっているスタッフと一緒に体を動かすことで
失敗しても笑い合い、自然にもう一度挑戦できる空気が生まれます。
きつい場面や難しい場面を乗り越えた経験は
「自分にもできた」という自信につながります。
一人で黙々と運動するだけでは得られない
仲間と声を掛け合いながら取り組む楽しさを感じられる時間となりました。
続いては、ディベートです。
さまざまな正解のないテーマについて
賛成と反対に分かれ、自分の考えを言葉で伝えていきます。

「中学校に行った方が良いか、良くないか」
「学歴は人生で重要か」
「学校にピアスをつけて行くのは良いか、悪いか」など
子どもたちにとっても身近で興味のあるテーマということもあり
ディベートは大盛り上がり。


自分の意見を伝えるだけでなく
他のメンバーの発表にも真剣な表情で耳を傾けます。
「そんな考え方もあるんだ」と
新たな視点に気づいたり、他の人の伝え方を参考にしたり。
自分とは異なる意見に触れながら
考える力や相手の話を聞く力、
自分の考えを言葉にして伝える力を育む時間となっています。

ディベートの目的は、相手を言い負かすことではありません。
普段は自分の気持ちを抑えてしまう子や
人前で意見を言うことが苦手な子も
自分なりに考えたことを言葉にし、
相手に伝えようとする姿が見られました。
不登校が続いてしまう子は
自分の気持ちを言語化することが難しく
暴言や暴力に発展してしまうケースも多くあります。
寮では、年齢も性格も考え方も
異なる子どもたちが一緒に生活しています。
だからこそ、自分の気持ちを言葉にする力と相手の話を聞く力は
日々の生活や学校生活、社会に出ても必要な力だと感じています。
そして最後は屋外運動、陸上プログラムです。
区の陸上競技場をお借りして実施しました。
広いフィールドに到着すると
いつもとは違う環境に子どもたちの気分も自然と高まります。


まずはしっかりと準備運動を行い
50メートル走のタイム対決からスタート。
走ることに少し抵抗感が見られる子もいましたが
いざ走り始めると表情も一変。




一度走って終わりではなく、
自分のタイムを少しでも縮めようと
何度も全力で走る姿も見られました。
その後は100メートルリレーにも挑戦しました。
「よーい、どん!」
合図とともに、子どもたちが一斉に走り出します。



スタッフも子どもたちと一緒になって全力疾走!
「スタッフに勝ちたい!」
そんな気持ちにも背中を押され
いつも以上に力の入った走りを見せる子どもたち。
ゴールまで走り切ったあとには
息を切らしながらどこか誇らしそうな表情が見られました。
ただ「走る」というシンプルな運動でも、
苦しくなったときに最後まで力を出し切ることは
精神的にも肉体的にも簡単なことではありません。
それでも最後まで懸命にゴールを目指した子どもたち。
こうしたプログラムを通して、
「苦しくても、もう少し頑張ってみる」
「最後までやり抜く」という経験を積み重ねていくことも
子どもたちの成長につながる大切な要素だと考えています。
昨日までできなかったことが
今日は少しできるようになる。
その小さな変化の積み重ねが、
「自分も頑張れた」という自信につながっていきます。
一人ひとりが自分なりに挑戦し
達成感を味わえる時間となりました。
一人では不安で踏み出せないことも
仲間やスタッフと一緒なら挑戦できることがあります。
参加してみる。
失敗しても、もう一度やってみる。
できたことを誰かに認めてもらう。
そして今度は、自分が仲間を応援してみる。
こうした経験を日々積み重ねられることは
集団で生活する寮生活だからこその大きな魅力のひとつです。
誰かの挑戦に背中を押され、自分も一歩踏み出してみる。
そして、その一歩がまた別の誰かの挑戦につながっていく。
そんな仲間同士の良い相乗効果の中で得られる小さな成功体験の積み重ねが
子どもたちが次の一歩を踏み出すための力になっていくと考えています。
これからもさまざまな活動や日々の寮生活を通して
一人ひとりのペースや個性を大切にしながら
子どもたちの新しいスタートを全力で後押ししていきます。


